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Z170 Pro GamingのBIOSを復旧させてみた

2022年10月31日

BIOSアップデートしたら起動しなくなった

2016年6月に購入したASUS製 Z170 Pro GamingのBIOSを3805アップデートしたら起動しなくなった。

CMOSクリアするとBIOSの起動するが、BIOSモードから抜けると画面が返ってこなくなる。

現在はすでに別のパソコンを用意しており、半年以上物置と化していたのだが、せっかくなのでBIOSのダウングレードをやってみることにした。

準備

Z170 Pro Gamingではマザボ本体にBIOSのダウングレードを行う方法がないため、自力でBIOSチップを書き換える必要があります。
そのため、マザボのどこにBIOSチップがあり、どの製品を使っているのかを確認する必要がある。

マザーボードのS/N

後述しますが、BIOSの編集する際はマザーボードのS/Nが必要となります。
Z170 Pro Gamingの場合、外箱にS/Nがありましたので、それをメモします。
※外箱がない場合、マザーボード上のATXコネクタ付近にあるシールでも確認できます。

上記画像のSerial No(12桁)をメモします

BIOS チップセットの確認

マニュアルをみると、Z170 Pro Gamingでは右下らへんにBIOSチップがあることがわかりました。

実際の写真では右下にあるこの辺にありました。

チップセットを確認すると
・ Windom製 25Q128FV1Q
であることがわかりました。
はんだ付けされておらず、ピンセットなどで抜き取ることができそうです。
※取り外す場合、逆に取り付けないように写真などで撮っておくことをお勧めします。

ROMライター

ROMライターはAmazonで適当に探し、「KeeYees CH341A ROMライター SPI Flashライター」を購入しました。
※実際にはROMライターでも使えるもの、使えないものがあるので、BIOSチップに合っているか確認したほうがよいです。

購入後、メールにてgithubに遷移するURL情報がくるので、そこからドライバやライターアプリ、マニュアルのダウンロードができました。

アプリ実行するまで、いくつかのセキュリティ警告が出ます。購入する際はセキュリティリスクがあるかもしれない点、すべて自己責任の上、購入をお願いします。

私の環境で発生したセキュリティ警告は下記の通り
・githubに保管されているファイルをChromeでダウンロードしようとしたところ、セキュリティリスクがあるとのことでデータ破棄されました。(Edgeではダウンロード可)
・ライターアプリを起動したところ、Nortonのセキュリティエラーが発生しました。(解除、無視設定しました)

ちなみに、Amazonからはこんな感じの箱で届きました。

袋を開けたらこんな感じでした。

セキュリティ警告とかいろいろ出るものの、Windows11でも、ドライバファイル(計2つ)をインストールし、ライターソフトウェアを起動したらすんなり動きました。

BIOS データ、BIOS編集ソフト(FD44Editor)の取得

BIOSデータをファームウェアからダウンロードしておきます。

ASUS製の場合はHPにあるので、そこから取得します。

また、ROMライターでASUS製品のBIOSを書き込む場合、あらかじめイメージデータの編集をしないといけないようです。
そのため、編集ソフトとしてFD44Editorも取得しておきます。

※FD44Editorは2022/10/30時点で0.9.2が最新っぽいです。

作業実施

BIOSチップ取り付け、USB差し込み

はさみをつかってBIOSチップを挟み込む方法もできますが、接触不良がしやすいため、慎重にマザボから抜き取って取り付けしました。
USBに差し込むと右上のLEDランプが光ります。(光の都合上見えにくいですが・・・)

Windom製は25xxだったので、写真のように取り付けしました。
(1番がわかる凹みがなかったので製品文字から1番を推測しました・・・)

アプリ起動、BIOS情報読み取り

BIOS書き換え前の情報保持と次に行うBIOS編集で利用する値の参照のため、最初にBIOSモジュールバックアップします。

ROMライターアプリ(CH341A)を起動すると下記画面のように表示されるので、左側のメニューよりBIOSのチップの設定を行います。

本来であれば、左側のSearchより、BIOSチップ製品の検索をすることができるのですが、
「25Q128FV1Q」は一覧になかったため、類似チップである
・Type:25 SPI FLASH
・Manu:WINBOND
・NAME:W25Q128BV
を選び、Detectを押下します。
(※下記画像は書き込み後の画像です)

そのあとに、Readボタンを押下してROMモジュールを押下するとBIOSモジュールの読み込みを行います。

読み取り終わると、アドレス情報に「FF」以外の値が表示されますので、Saveを押下してBIOSデータを保存します。

FD44EditorでBIOS情報読み取り

CH341AでBIOS情報取得後、FD44EditorでBIOS情報を取得します。

Copy to clipboardで設定情報を保存します。

Data valuesのデータを利用するのに必要なので、保管しておきます。

FD44Editorで更新するBIOS情報読み取り・設定

ASUSのHPよりダウンロードしたBIOSデータをFD44Editorで読み取ります。

Datavalues項目を入力します。
Primary card MAC
System UUID
は一つ前に取得した情報を貼り付けます。
※System UUIDは20桁までの入力になります。(残りはPrimary card MACより自動挿入のようです)

Motherboard S/Nでは15桁必要なのですが、マザーボードの外箱に記載されているのは12桁になります。
そのため、「MT7(計3桁)」「マザーボード S/N(計12桁)」で15桁にします。

※Copy to clipboardで取得したMotherboard S/Nを入力したら起動しないようです。

これらを設定できたら「Save to BIOS image file...」を押下し、読み込みしたBIOSファイルを選択し、保存します。
(なぜか新規ファイルでの保管はできず、既存ファイルとの置き換えとなりました)

BIOSチップデータ削除

BIOSデータを書き込み前に一度データを削除します。

ROMライターアプリ(CH341A)をのEraseを押下し、チップデータの削除をします。

削除後、Blankを押下し、データがすべて削除(FF)になっていることを確認します。

エラーが出なければ次章のBIOSチップの書き込みを行います。

BIOS チップ書き込み

Openより「FD44Editor」で編集したBIOSデータを読み込み、Programで書き込みを実施します。
※あらかじめ、左メニューにある、BIOSチップ情報を設定(Detect)しないとBIOS書き込み失敗します。

書き込み完了したら、「Verify」でデータチェックをします。

特にエラーがなければBIOSデータの焼き直し(書き換え)完了です。

動作確認

BIOSチップをマザーボードに取り付け、動作確認

BIOSが起動すれば完了(下記画像では3610で試したときの写真です。)

現象は変わらず

BIOSの焼き直しを行ったのですが、
CMOSクリア直後のBIOSは正常に起動するものの、設定後はBIOS起動しなくなる現象で焼き直す前と同様の現象でした。

またどっかで暇なときに試してみようと思います。

参考

BIOS飛んだ。ブートブロックまで飛んだ。

↑ほとんどこの情報を参考に実施しました。ありがとうございました。

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